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デジタル教科書とは?デジタル化のメリットや国会図書館の取り組みを解説

●「デジタル教科書の導入はいつから?」
●「国会図書館のデジタルコレクションってなに?」
現代の日本社会では、教科書や出版物、資料などのデジタル化が推進されています。デジタル教科書の導入や国会図書館のデジタルコレクションなど、さまざまな取り組みが実施されている一方で、「どのように活用すればよいのかわからない」といった方もいるでしょう。今回は、デジタル教科書や国会図書館のデジタル化、デジタル利用のメリットについて徹底解説します。

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デジタル教科書とは?

デジタル教科書についてご紹介します。
● そもそもデジタル教科書とは?
● デジタル教科書の機能
現在、政府はICT技術の将来性や可能性を見据え、デジタル教科書の導入を推進しています。ここからは、上記2つの点について詳しく解説します。

そもそもデジタル教科書とは?

デジタル教科書とは、紙の教科書の内容をすべて電子的にコピーしたものです。教科書の内容を電子データ化することで、タブレットやスマートフォンなどの端末で閲覧することが可能です。文部科学省の「デジタル教科書の今後の在り方に関する検討会議」では、通信技術やICTの発展に伴い、教育機関における教科書の在り方について模索しています。たとえば、2024年度には小学校5年生から中学校3年生の英語の授業で、デジタル教科書を先行導入する方針を決定しているのです。また近年のコロナ禍において感染症拡大防止のために多くの教育機関でオンライン授業が実施されたことも影響し、タブレットや通信技術を活用する学習指導が普及しつつあります。

デジタル教科書の特徴

デジタル教科書は英語や国語、算数といった科目の教科書を1つの端末で閲覧できます。そのため、生徒は複数の教材を持ち歩く負担が軽減されます。また、生徒や教員の端末上でデータを送受信することも可能です。 デジタル教科書の具体的な機能は、主に以下の通りです。
● コンテンツ拡大
● ペンやマーカーによる教科書への書き込み
● メモやマーカーの保存
● 教科書内の文章読み上げ
● 教科書の背景色の変更や反転
● 漢字のふりがな
● 英語や小説などの文章の朗読同期
● 文章や図表の抜き出し
● 動画やアニメーションの追加
● ドリルやワークシートの関連付け
タブレットなどの端末にデジタル教科書を読み込むことで、従来の紙の教科書ではできなかったコンテンツの拡大やメモの書き込み・保存を行えます。また、デジタル教科書は、自宅での学習やグループでのディスカッション、授業における教員の学習指導など、幅広いシーンで活用できます。デジタル教科書の機能を利用すれば、学習効率アップや生徒の負担軽減といった効果が得られ、学習意欲の向上が期待できるでしょう。

国会図書館の取り組み|デジタルコレクションとは?

国立国会図書館が行う資料のデジタル化の取り組みについてご紹介します。
● 国立国会図書館のデジタルコレクションとは
● デジタル化資料の具体例
デジタル化は教科書だけでなく、国会図書館の資料についても進められています。ここからは上記2つの点についてご紹介します。

国立国会図書館のデジタルコレクションとは?

国立国会図書館におけるデジタルコレクションとは、図書館が収集・保存した資料をオンラインで閲覧できるサービスです。国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立図書館であり、役割は主に以下の通りです。
● 国会活動のサポート
● 資料・情報の収集や保存、整理
● 情報資源の利用提供
● 各種機関との連携
(参考:国立国会図書館)
通信技術の発展や資料などのデジタル化に伴い、現在ではインターネットを活用したデータベースの作成や情報提供も行っています。役割からも分かるように、資料の収集や保存を行い、情報資源を国民に提供することを目的に活動しています。従来の保存方法では、温度や湿度、紫外線などの影響により、紙の資料が劣化してしまうという問題がありました。国内の資料を国民へ提供しなければならない図書館にとって、できるだけ上質な状態で保存する必要があります。デジタルコレクションのように、紙の資料をデジタル化して保存すれば、コンテンツを劣化させることなく国民へ情報提供できるのです。また、国立図書館は紙の資料だけでなく、映像や音声作品、電子書籍・電子雑誌なども含まれます。デジタルコレクションでは、幅広い媒体の資料を閲覧できるのです。

デジタル化資料の具体例

国立国会図書館でデジタル化された資料の具体例は、以下通りです。
● 図書:128万点
● 雑誌:135万点
● 古典籍資料(貴重書等):9万点
● 博士論文:16万点
● 官報:2万点
● 歴史的音源:5万点
● 録音資料:0.6万点
● 映像資料:100点
● 脚本:0.3万点
● 地図:0.1万点
他にも、展示データやパッケージ系電子出版物など、さまざまなデジタル化資料が保存されています。また、電子書籍や電子雑誌は141万点ほど収集されており、上記の資料も含めデジタルコレクションで閲覧することが可能です。デジタル化資料は、発行当時の内容をそのまま電子データ化しており、資料が成立したままの状態を保っています。

デジタル化された教科書や資料を活用するメリット

デジタル教科書や資料のメリットについてご紹介します。
● メリット①生徒のレベルに合わせて学習できる
● メリット②学習意欲の向上が期待できる
● メリット③生徒の肉体的負担が軽減される
● メリット④現代の情報化社会に適応できる
● メリット⑤教員の負担が軽減される
デジタル化された教科書や資料は、生徒の学習の量と質を向上させる効果が期待できます。ここからは、上記5つのメリットについて具体的に解説します。

メリット①生徒自身のペースで学習できる

デジタル教科書や資料を利用すれば、生徒個人に適したペースで学習することが可能です。従来の紙の教科書は、視覚・聴覚障害、学習障害などを抱える生徒は学習が難しいと感じる場合もあります。一方で、デジタル教科書には拡大や文章朗読、アニメーションといった機能があるため、生徒自身の学習負担が軽減されます。また、生徒の学習状況をデジタルで記録することも可能です。教員は、生徒の学習時間や課題の進捗などのデータをチェックできます。生徒の学習状況を確認することで、教員は授業の問題点を見つけ、指導方法の改善につなげられるのです。

メリット②学習意欲の向上が期待できる

デジタル教科書の機能を活用すれば、生徒の学習意欲向上が期待できます。デジタル教材には、ペンやマーカーによる書き込みや保存、拡大などの機能があり、生徒のアクションが促されるからです。従来の紙の教科書では、ペンで書き込みをすると、間違えた際に消す作業が必要だったり、場合によっては消すことができなかったりと手間がかかる作業が多いです。一方で、デジタル教科書はタップするだけで書き込みの保存・修正ができるため、生徒の学習負担が軽減されます。また、グループディスカッションなどでは、自分の考えをまとめたメモ書きなどを他のメンバーへ共有することが可能です。デジタル教科書は、従来の紙の教科書では実現できなかったアクションを生徒自身が行えるため、学びが能動的になります。手間を削減したりアクションを促したりする機能により、生徒の学習意欲が高まるのです。

メリット③生徒の肉体的負担が軽減される

従来の紙の教科書や資料がデジタル化されることで、生徒の肉体的な負担が軽減されます。学校の授業では、英語や国語、理科などの科目別に教科書を使います。1日に複数の科目の授業がある場合、生徒は重たい紙の教科書を持ち運ぶ必要があるため、身体に負担がかかるのです。一方、デジタル教科書は複数科目の教科書を1つのタブレットに集約できます。そのため、生徒への肉体的な負担が軽減されるのです。

メリット④現代の情報化社会に適応できる

デジタル教科書や資料を生徒が扱うことで、現代の情報化社会に適応することにつながります。インターネットやICTの発展により、スマートフォンやタブレットなどの端末の利用や検索による情報収集などが欠かせなくなりました。今後も高度な電子機器が普及することも考えられるため、生徒は社会の発展に取り残されないよう対応していく必要があります。デジタル教科書を活用すれば、電子機器の扱いやインターネットでの情報収集に慣れるといった効果が期待できるのです。

メリット⑤教員の負担が軽減される

デジタル教科書や資料を使った学習指導は、生徒だけでなく教員の負担も軽減されます。従来の紙媒体を使用する授業では、資料のコピーやスキャン、引用により複製物を配布したりテストを作成したりと、労力かかる手作業が必要です。一方、デジタル化された教科書や資料のデータは、タブレットを通して生徒へ共有することが可能です。また、データの編集や追加も容易となるため、テストなどの問題作成の負担も軽減されるのです。

デジタル化された教科書や資料における著作権問題

デジタル教科書や資料は、手軽に編集できたりデータ共有できたりといったメリットがありますが、著作権に関して気をつける必要があります。基本的に、著作物は著作者の利用許可なく使用することができません。ただし、学校での授業利用などの非営利目的な教育機関で、生徒へ学習指導することが目的である場合、許諾なしに作品を複製できるといった例外のケースがあります。そのため、教員が授業で小説や論文、地図などの作品を利用する際、著作権者に利用許可を申請する必要はありません。しかし、インターネットで一般公開するなど、不特定多数が閲覧できる状態で著作物を扱うと、著作権侵害に該当する可能性があります。また、国内には授業目的公衆送信補償金制度が設けられており、授業で著作物をインターネットにアップロードする際は、補償金を支払う必要があるので注意しましょう。

まとめ

今回は、デジタル教科書や国立国会図書館のデジタル化の取り組み、教科書や資料のデジタル利用のメリットについて解説しました。デジタル教科書は、生徒の学習負担軽減や学びの効率アップといった効果が期待できます。また、国立国会図書館のデジタルコレクションには、小説などの出版物や映像・音声の記録物などが保存されており、インターネット上で閲覧することが可能です。著作物のデジタル利用は多くのメリットがありますが、一方で著作権について気をつける必要があるのでチェックしておきましょう。

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